印刷史上の革命と言われる中国古代の「四大発明」の一つ活版印刷、その発明者·畢昇についての記事は数多くの史料の中で、ほとんどないに等しかった。ただ、宋代の科学者沈括の著作になる『夢渓筆談』の中には、「慶暦年中、有布衣畢昇、又為活版……」(慶暦年間、畢昇という庶民が活版印刷を発明した)と書かれている。二百七十四字しかないこの記事では、発明者の生涯の略歴ばかりか出身地さえも明らかでなかった。近年になって...
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印刷史上の革命と言われる中国古代の「四大発明」の一つ活版印刷、その発明者·畢昇についての記事は数多くの史料の中で、ほとんどないに等しかった。ただ、宋代の科学者沈括の著作になる『夢渓筆談』の中には、「慶暦年中、有布衣畢昇、又為活版……」(慶暦年間、畢昇という庶民が活版印刷を発明した)と書かれている。二百七十四字しかないこの記事では、発明者の生涯の略歴ばかりか出身地さえも明らかでなかった。近年になって...