北京、天安門の西に、七間幅の荘厳な門が立ち、国の紋章がかけてある。これが中南海の正門新華門だ。中南海は中国共産党中央と国務院の執務する所なので、国門と見なされている。新華門は中南海の南門だが、初めは門でなく楼閣であり、宝月楼とよばれていた。清の乾隆年間に、乾隆皇帝が回族の妃、容妃のために建てたものだ。容妃は、身体から、いつも香気を放っていたので、人びとは香妃とよんだ。容妃は雍正十二年(一七三四)新...
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北京、天安門の西に、七間幅の荘厳な門が立ち、国の紋章がかけてある。これが中南海の正門新華門だ。中南海は中国共産党中央と国務院の執務する所なので、国門と見なされている。新華門は中南海の南門だが、初めは門でなく楼閣であり、宝月楼とよばれていた。清の乾隆年間に、乾隆皇帝が回族の妃、容妃のために建てたものだ。容妃は、身体から、いつも香気を放っていたので、人びとは香妃とよんだ。容妃は雍正十二年(一七三四)新...