『苦笋帖』は唐代の僧侶、釈懐素直筆の草書。絹に書かれており、たて二四·八センチ、よこ一二センチ。所蔵家の印が多数押されているが、現在は上海博物館に収蔵されている。釈懐素の真の姓は銭。湖南省長沙の出身である。幼いころに出家して僧となり、のちに長安(いまの西安)に出、草書の大家として名高い張旭の弟子である鄔彤に師事して草書を学び、たゆまぬ努力を続けて大成した人である。彼についてはこんな話が伝わっている...
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『苦笋帖』は唐代の僧侶、釈懐素直筆の草書。絹に書かれており、たて二四·八センチ、よこ一二センチ。所蔵家の印が多数押されているが、現在は上海博物館に収蔵されている。釈懐素の真の姓は銭。湖南省長沙の出身である。幼いころに出家して僧となり、のちに長安(いまの西安)に出、草書の大家として名高い張旭の弟子である鄔彤に師事して草書を学び、たゆまぬ努力を続けて大成した人である。彼についてはこんな話が伝わっている...