蜜月時代から現実時代へ「中国語の研修を命ずる」。一九六五年一月五日、私は一片の辞令を受け取りました。これが、私を中国に関係づけた瞬間でした。通産省の若手官僚が中国語を勉強し、中国の現状を理解するために作られた中国語研修室に入ったのは、その二日後でした。半年という短期間でしたが、倉石武四郎先生、藤堂明保先生といった当時の大御所から受けた缶づめ授業は、実に面白く、それまで全く無関心であった中国に段々と...
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蜜月時代から現実時代へ「中国語の研修を命ずる」。一九六五年一月五日、私は一片の辞令を受け取りました。これが、私を中国に関係づけた瞬間でした。通産省の若手官僚が中国語を勉強し、中国の現状を理解するために作られた中国語研修室に入ったのは、その二日後でした。半年という短期間でしたが、倉石武四郎先生、藤堂明保先生といった当時の大御所から受けた缶づめ授業は、実に面白く、それまで全く無関心であった中国に段々と...