江蘇省蘇州市に、元代後期に「呉王」を名のった張士誠の父母の合葬墓がある。この墓から一九六四年に、すぐれた技術と精巧な作りを見せる銀鏡架が出土した。元代金銀工芸の傑作、代表作である。鏡架の高さは三二·八センチ、幅一七·八センチ。後方の銀板上部の装飾は、流れる雲とひまわりの花。銀板には富貴と権威、そして吉祥を象徴する図がたがねで打たれている。その中心は体を巻いた竜。実に生動感にあふれる。両側には透かし...
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江蘇省蘇州市に、元代後期に「呉王」を名のった張士誠の父母の合葬墓がある。この墓から一九六四年に、すぐれた技術と精巧な作りを見せる銀鏡架が出土した。元代金銀工芸の傑作、代表作である。鏡架の高さは三二·八センチ、幅一七·八センチ。後方の銀板上部の装飾は、流れる雲とひまわりの花。銀板には富貴と権威、そして吉祥を象徴する図がたがねで打たれている。その中心は体を巻いた竜。実に生動感にあふれる。両側には透かし...