〔前回までのあらすじ〕 一九五四年春、周恩来は溥傑と嵯峨浩の長女慧生が日本から書いた手紙を受け取った。手紙の中で彼女は、収監中の父に手紙を手渡し、さらに父と直接文通できるよう求めた。周恩来は彼女の願いに応じ、ほかの日本や「満州国」戦犯の親族との文通も許可した。溥儀は政府の協力を得て妻の李玉琴を探し出し、対面することができた。間もなく、毛沢東の提案と周恩来のはからいで、溥儀の親族数人からなる「皇族親...
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〔前回までのあらすじ〕 一九五四年春、周恩来は溥傑と嵯峨浩の長女慧生が日本から書いた手紙を受け取った。手紙の中で彼女は、収監中の父に手紙を手渡し、さらに父と直接文通できるよう求めた。周恩来は彼女の願いに応じ、ほかの日本や「満州国」戦犯の親族との文通も許可した。溥儀は政府の協力を得て妻の李玉琴を探し出し、対面することができた。間もなく、毛沢東の提案と周恩来のはからいで、溥儀の親族数人からなる「皇族親...