陶楼は古代の明器(副葬品)の一つで、死者が生前と同じような家で、同じような暮らしができるようにと願ってつくったものだ。だから明器とはいえそれは当時の建築技術や家の構造を今に伝える貴重な歴史資料である。この陶楼は一九七九年四月、湖北省雲夢(うんぼう)県の後漢末期の墓から出土した。赤みがかった土肌で高さ七二センチ、豪華な住居の様子を再現してみごとな出来ばえを示している。とくに注目されるのは、百葉窓がし...
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陶楼は古代の明器(副葬品)の一つで、死者が生前と同じような家で、同じような暮らしができるようにと願ってつくったものだ。だから明器とはいえそれは当時の建築技術や家の構造を今に伝える貴重な歴史資料である。この陶楼は一九七九年四月、湖北省雲夢(うんぼう)県の後漢末期の墓から出土した。赤みがかった土肌で高さ七二センチ、豪華な住居の様子を再現してみごとな出来ばえを示している。とくに注目されるのは、百葉窓がし...