河北省東北部にある承徳は清皇帝の離宮―避暑山荘で内外に知られているが、周囲に分布する十二の寺院の中でもラマ僧の住む八つの寺院「外八廟」は清時代の重大な政治的事件や民族統合の歴史を反映する宗教建築として名高い。乾隆二十年(一七五五)、清政府は准噶爾(ジユンがル)部族の反乱を平定し、帝政ロシアの領土拡張の野望を挫いた。その勝利を祝い、帰順した各部族を安撫する目的で建てられたのが普寧寺である。大乗之閣は...
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河北省東北部にある承徳は清皇帝の離宮―避暑山荘で内外に知られているが、周囲に分布する十二の寺院の中でもラマ僧の住む八つの寺院「外八廟」は清時代の重大な政治的事件や民族統合の歴史を反映する宗教建築として名高い。乾隆二十年(一七五五)、清政府は准噶爾(ジユンがル)部族の反乱を平定し、帝政ロシアの領土拡張の野望を挫いた。その勝利を祝い、帰順した各部族を安撫する目的で建てられたのが普寧寺である。大乗之閣は...