『人来得書帖』は、宋代第一の書家であった蘇東坡が元豊3年(1080)に友人の陳慥に送った書簡である。よこ45.1センチ、たて29.5センチの紙に書かれており、19行、194字。これは書簡の傑作として知られている。現在、北京故宮博物院が収蔵。蘇東坡はこの帖を自ら「余書如綿裹鉄」と評しているが、その意味は、書は丸味を帯び、墨も重厚であり、そのなかに筆勢が感じられる、ということである。ときに筆先を現し、...
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『人来得書帖』は、宋代第一の書家であった蘇東坡が元豊3年(1080)に友人の陳慥に送った書簡である。よこ45.1センチ、たて29.5センチの紙に書かれており、19行、194字。これは書簡の傑作として知られている。現在、北京故宮博物院が収蔵。蘇東坡はこの帖を自ら「余書如綿裹鉄」と評しているが、その意味は、書は丸味を帯び、墨も重厚であり、そのなかに筆勢が感じられる、ということである。ときに筆先を現し、...