一九七〇年代、中国の都市住民の「三種の神器」と言えば、腕時計、自転車、ミシンだった。八〇年代には、テレビ、電気冷蔵庫、電気洗濯機だった。そして九〇年代のいま、それは住宅、電話、自動車となっている。その中で一番値段の安い電話が目下最高の追求目標となっているのは、当然の現象だろう。足の替わりに手を一昨年あたりから北京の近郊に小さな住宅団地が増えてきている。四号環状道路の一部が開通し、北京はまた一回り大...
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一九七〇年代、中国の都市住民の「三種の神器」と言えば、腕時計、自転車、ミシンだった。八〇年代には、テレビ、電気冷蔵庫、電気洗濯機だった。そして九〇年代のいま、それは住宅、電話、自動車となっている。その中で一番値段の安い電話が目下最高の追求目標となっているのは、当然の現象だろう。足の替わりに手を一昨年あたりから北京の近郊に小さな住宅団地が増えてきている。四号環状道路の一部が開通し、北京はまた一回り大...