三国時代の呉(ご)国の都は建業(けんぎよう)、すなわち今の南京に置かれていた。それは魏(ぎ)の都洛陽(らくよう)、蜀(しよく)の都成都(せいと)と並んで当時の三大国都のひとつだった。長江の下流に位置するこの東呉(とうご)(呉国のこと)の古都南京の名を口にすると、文化の都としての輝くばかりの歴史と、その反面、硝煙につつまれた古戦場をおのずと連想する。紀元二六三年、司馬懿(しばい)の孫司馬炎(えん)は...
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三国時代の呉(ご)国の都は建業(けんぎよう)、すなわち今の南京に置かれていた。それは魏(ぎ)の都洛陽(らくよう)、蜀(しよく)の都成都(せいと)と並んで当時の三大国都のひとつだった。長江の下流に位置するこの東呉(とうご)(呉国のこと)の古都南京の名を口にすると、文化の都としての輝くばかりの歴史と、その反面、硝煙につつまれた古戦場をおのずと連想する。紀元二六三年、司馬懿(しばい)の孫司馬炎(えん)は...