『三国演義』第五十四回、「呉国太が仏寺に新郎を看、劉皇叔(劉備)が洞房に佳偶を続ぐ」の甘露寺のある江蘇省鎮江市へ、四月に行った。長江南岸の古都は茉莉花、白木蓮、海巣、ばら、つつじ、白葛薬などの清香につつまれ、郊外はいちめんの緑で麦畑に穂が出はじめていた。対岸は揚州で、京杭大運河(北京―杭州)がここで長江と交差している。市内には長江ぞいに金山、北固山、焦山があり、南郊にも群山がめぐっているので、鎮江...
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『三国演義』第五十四回、「呉国太が仏寺に新郎を看、劉皇叔(劉備)が洞房に佳偶を続ぐ」の甘露寺のある江蘇省鎮江市へ、四月に行った。長江南岸の古都は茉莉花、白木蓮、海巣、ばら、つつじ、白葛薬などの清香につつまれ、郊外はいちめんの緑で麦畑に穂が出はじめていた。対岸は揚州で、京杭大運河(北京―杭州)がここで長江と交差している。市内には長江ぞいに金山、北固山、焦山があり、南郊にも群山がめぐっているので、鎮江...