生活に不可欠なものとして、俗に昔から、たきぎ、米、油、塩、しょう油、酢、茶の七つが挙げられている。中でも、茶は中国人の生活と密接な関係にあった。後漢、三国時代に茶を飲む習慣は西蜀や江南地域で広まっていったが、唐代中葉に陸羽(七三三~八〇四年)が『茶経』を世に出すと、独特の茶文化が次第に形成されていった。陸羽は湖北竟陵(今の天門市)の人。その一生は困難に満ちたものだったが、天性聡明で学問を好み、教養...
Please login first!
生活に不可欠なものとして、俗に昔から、たきぎ、米、油、塩、しょう油、酢、茶の七つが挙げられている。中でも、茶は中国人の生活と密接な関係にあった。後漢、三国時代に茶を飲む習慣は西蜀や江南地域で広まっていったが、唐代中葉に陸羽(七三三~八〇四年)が『茶経』を世に出すと、独特の茶文化が次第に形成されていった。陸羽は湖北竟陵(今の天門市)の人。その一生は困難に満ちたものだったが、天性聡明で学問を好み、教養...