彩塑―土でつくった彫像に彩色を施したものをいう。芯木にわらや縄を巻き、繊維やにかわなどを混ぜた粘土を何層にも重ねて、仏像などをつくる。山西省は、わが国の古代建築の保存においては首位を占める。とりわけ寺や廟が多く、それらの中に保存されてきた彩塑は、唐代から清代まで、歴代のものがある。総数一万三千体をこえるといわれ、中国彫塑芸術史における貴重な財産だ。本誌昨年十二月号の「あの町この鎮」で山西省平遥を紹...
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彩塑―土でつくった彫像に彩色を施したものをいう。芯木にわらや縄を巻き、繊維やにかわなどを混ぜた粘土を何層にも重ねて、仏像などをつくる。山西省は、わが国の古代建築の保存においては首位を占める。とりわけ寺や廟が多く、それらの中に保存されてきた彩塑は、唐代から清代まで、歴代のものがある。総数一万三千体をこえるといわれ、中国彫塑芸術史における貴重な財産だ。本誌昨年十二月号の「あの町この鎮」で山西省平遥を紹...