三国時代に始まった“曹操鶏(とり)”は安徽省合肥の名物料理だ。後漢の建安13年(紀元208年)、魏の曹操は呉を討つべく大軍を率いて南下、盧州(今日の合肥)に至ったところで過労から頭痛の発作が起こった。彼の料理長は医師の処方によって、薬材を加えたヒヨコを丸ごと塩水で煮上げ、曹操の食膳に出した。食後、曹操の病状は次第に治まり、このあと、“曹操鶏”はあまねく名が知れるようになった、というのだが、歴史書は...
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三国時代に始まった“曹操鶏(とり)”は安徽省合肥の名物料理だ。後漢の建安13年(紀元208年)、魏の曹操は呉を討つべく大軍を率いて南下、盧州(今日の合肥)に至ったところで過労から頭痛の発作が起こった。彼の料理長は医師の処方によって、薬材を加えたヒヨコを丸ごと塩水で煮上げ、曹操の食膳に出した。食後、曹操の病状は次第に治まり、このあと、“曹操鶏”はあまねく名が知れるようになった、というのだが、歴史書は...