刑徒磚というのは、後漢時代に服役中死亡した者の墓石代りのもので、正面と側面に、隷書で刑徒の原籍、氏名、刑名、埋葬の日付などが刻んである。書式には二つの主な形式がある。その一は、まず年月日、つづいて刑徒の原籍、氏名、最後に「死在此下」―ここに死す、などの言葉。その二は、まず「無任」或いは「五任」と刻み、それから原籍、刑名、氏名、埋葬の日期などとなっている。「無任」も「五任」も、『漢律』に出ている語だ...
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刑徒磚というのは、後漢時代に服役中死亡した者の墓石代りのもので、正面と側面に、隷書で刑徒の原籍、氏名、刑名、埋葬の日付などが刻んである。書式には二つの主な形式がある。その一は、まず年月日、つづいて刑徒の原籍、氏名、最後に「死在此下」―ここに死す、などの言葉。その二は、まず「無任」或いは「五任」と刻み、それから原籍、刑名、氏名、埋葬の日期などとなっている。「無任」も「五任」も、『漢律』に出ている語だ...