百二十回本『水滸伝』の第六回には、東京(とうけい)の大相国(だいしようこく)寺が次のように描写されている。〈山門は高く聳(そび)え、梵宇(ぼんう)は清幽。当頭の勅額は、字(じ)、分明に、両下の金剛は、形、猛烈なり。五間の大殿は、龍鱗(りゆうりん)の瓦砌(がせい)(いらか)碧(みどり)に行(れつ)を成し、四壁の僧房は、亀背(きはい)の磨磚(ません)花やかに嵌縫(かんぼう)(象眼)す。鐘楼は森立(しん...
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百二十回本『水滸伝』の第六回には、東京(とうけい)の大相国(だいしようこく)寺が次のように描写されている。〈山門は高く聳(そび)え、梵宇(ぼんう)は清幽。当頭の勅額は、字(じ)、分明に、両下の金剛は、形、猛烈なり。五間の大殿は、龍鱗(りゆうりん)の瓦砌(がせい)(いらか)碧(みどり)に行(れつ)を成し、四壁の僧房は、亀背(きはい)の磨磚(ません)花やかに嵌縫(かんぼう)(象眼)す。鐘楼は森立(しん...