「敖包会」―アオバオの祭り。蒙古族が一番の楽しみにしている草原の夏祭りである。「アオバオ」は、蒙古語で「小さな丘」の意。土や石を積みあげて、大草原上の標識にしたもので、後には神をまつる場所にもなった。六月、草原が緑したたる“じゅうたん”に変わると、蒙古族の人びとの心は、自然にアオバオのある方向へとむかう。祭りのはじまりだ。アオバオのいただきには、色あざやかな布や紙の旗が飾られる。ラマ教の経文を記し...
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「敖包会」―アオバオの祭り。蒙古族が一番の楽しみにしている草原の夏祭りである。「アオバオ」は、蒙古語で「小さな丘」の意。土や石を積みあげて、大草原上の標識にしたもので、後には神をまつる場所にもなった。六月、草原が緑したたる“じゅうたん”に変わると、蒙古族の人びとの心は、自然にアオバオのある方向へとむかう。祭りのはじまりだ。アオバオのいただきには、色あざやかな布や紙の旗が飾られる。ラマ教の経文を記し...