中国三峡地区古生物調査隊は先ごろ、四川省巫山県竜坪村竜骨坡にある洞穴の堆積土から更新世早期(約百八十万年前)の人間のものと思われる右上門歯一枚と、歯の残る下顎骨二個を発現した。調査隊長の中国科学院古脊椎動物·古人類研究所の黄万波副研究員はつぎのようにかたった。―門歯は、舌の側の結節がはっきりしており、歯髄も残っている。下の前臼歯はだ円形で、歯根が発達していた。これまで知られている晩期類人猿のものと...
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中国三峡地区古生物調査隊は先ごろ、四川省巫山県竜坪村竜骨坡にある洞穴の堆積土から更新世早期(約百八十万年前)の人間のものと思われる右上門歯一枚と、歯の残る下顎骨二個を発現した。調査隊長の中国科学院古脊椎動物·古人類研究所の黄万波副研究員はつぎのようにかたった。―門歯は、舌の側の結節がはっきりしており、歯髄も残っている。下の前臼歯はだ円形で、歯根が発達していた。これまで知られている晩期類人猿のものと...