今後が楽しみ　新進気鋭の作曲家黄安倫

黄安倫氏は、「動乱」後の中国で「青年作曲家」と称される最初の人だ。一九六六年から七六年にかけての「文革」中、文化的ニヒリズムが大いにはやり、大多数の青年が政治闘争に引きずり込まれ、それに熱中した。が、黄氏はその時期も音楽創作に情熱を燃やしていた。「文革」が終結した三年後、七八年に発表したバレー音楽「マッチ売りの少女」で一躍有名に。この曲はいまでも中央歌劇院のレパートリーの一つだ。このほか、歌劇「護...