その結婚ちょっと待て

今年初め甘粛省定西県の車道嶺という海抜二二〇〇メートルをこえる村にジープが止まり、厚いオーバーをはおった人がとびおりると、馬ふんを集めている農民の手を握り「家を新築したそうですね、お祝いにきましたよ」と笑った。これは共産党省委員会の李子奇書記の三度目の訪問だ。農民は湯俊元という貧困者である。村では湯さんを「湯老大」と呼んでいるが、それは年齢からいって一番上だということと、貧困世帯として一番古顔だと...