宋朝の有名な政治家、詩人の王安石が、ある日友人たちといっしょに名所見物に出かけたときのことである。途中、数体の仏像を見た王安石は、さっそく一句を吟じた。「投老欲依僧」(老いにのぞんで僧にたより仏法に帰依せんとす)かたわらにいた友人がすぐ一句をあわせた。「急来抱仏脚」(苦しい時の神だのみ)王安石はその友人を見て、こう言った。「わたしが詠んだのは古い詩の一句です」「わたしが詠んだのはことわざです」その...
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宋朝の有名な政治家、詩人の王安石が、ある日友人たちといっしょに名所見物に出かけたときのことである。途中、数体の仏像を見た王安石は、さっそく一句を吟じた。「投老欲依僧」(老いにのぞんで僧にたより仏法に帰依せんとす)かたわらにいた友人がすぐ一句をあわせた。「急来抱仏脚」(苦しい時の神だのみ)王安石はその友人を見て、こう言った。「わたしが詠んだのは古い詩の一句です」「わたしが詠んだのはことわざです」その...