黄土高原の総合調査

一九八五年から中国は水土流失のきわめてきびしい黄土高原地区に対して多項目にわたる大規模な総合科学調査を実施する。この調査はこれらの地区を今後よく整備して牧畜業、林業、エネルギー源、化学工業などの有力な基地として建設するためである。調査範囲は太行山以西、日月山と賀蘭山以東、秦嶺以北、陰山以南の広範な地域をふくんで、面積は七〇数万平方キロに達する。完成までに四年ほどかかる予定。調査内容は生態、経済、社...