張乖崖は崇陽県の知事である。あるとき、彼は、倉庫係の小役人が倉庫を出しなに、銅貨一枚をくすねたのに気づき、すぐさま捕えて追及し、罰として棍棒で殴らせた。小役人は不服そうに叫んだ。「銅貨一枚くらいで、どうしてこんな重い罰にあうのか」それを聞くや、張乖崖は筆をとってこう書きつけた。「一日一銭、千日千銭、繩鋸も木を断ち、水滴りて石穿たる」一日銅貨一枚でも、千日たてば千枚になる。繩では木を切れないし、水で...
Please login first!
張乖崖は崇陽県の知事である。あるとき、彼は、倉庫係の小役人が倉庫を出しなに、銅貨一枚をくすねたのに気づき、すぐさま捕えて追及し、罰として棍棒で殴らせた。小役人は不服そうに叫んだ。「銅貨一枚くらいで、どうしてこんな重い罰にあうのか」それを聞くや、張乖崖は筆をとってこう書きつけた。「一日一銭、千日千銭、繩鋸も木を断ち、水滴りて石穿たる」一日銅貨一枚でも、千日たてば千枚になる。繩では木を切れないし、水で...