昨年の初春の早朝、中国最大の淡水湖である鄱陽湖(江西省南昌の東南にある)では、一面に濃霧がたちこめ、太陽はまだあらわれていなかった。突然、さっと真っ白なソデグロヅルの一群が飛びたった。しばらくして、またも一群が飛びたった。観察にきていた数人の記者がすばやく望遠レンズでとらえ数えてみると、なんと八百四十羽もあった。これはまったくおどろくべきことである。ソデグロヅルは、いま世界でも絶滅の危機にひんして...
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昨年の初春の早朝、中国最大の淡水湖である鄱陽湖(江西省南昌の東南にある)では、一面に濃霧がたちこめ、太陽はまだあらわれていなかった。突然、さっと真っ白なソデグロヅルの一群が飛びたった。しばらくして、またも一群が飛びたった。観察にきていた数人の記者がすばやく望遠レンズでとらえ数えてみると、なんと八百四十羽もあった。これはまったくおどろくべきことである。ソデグロヅルは、いま世界でも絶滅の危機にひんして...