四川省の西よりの成都平原には、『都江堰』とよばれるふるくからの大水利施設がある。この水利施設は、揚子江の主な支流の一つである岷江の急流を二つの河流に分け、さらにその水を千百六十五キロもある灌漑網へとみちびき、二十万二千町歩にのぼる水田を灌漑しており、その範囲は十五の県と市にわたつている。それと同時にこの水力で水車などもうごかしており、それだけでも約五万人分の労働力に相当している。この施設は二千二百...
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四川省の西よりの成都平原には、『都江堰』とよばれるふるくからの大水利施設がある。この水利施設は、揚子江の主な支流の一つである岷江の急流を二つの河流に分け、さらにその水を千百六十五キロもある灌漑網へとみちびき、二十万二千町歩にのぼる水田を灌漑しており、その範囲は十五の県と市にわたつている。それと同時にこの水力で水車などもうごかしており、それだけでも約五万人分の労働力に相当している。この施設は二千二百...