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Your search : [ author:写真·文 何竜盛] Total 488 Search Results,Processed in 0.114 second(s)
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311. 拴娃石
赤ちゃん守る石の獅子言い伝えによると、中国に初めて獅子を運び込んだのは、後漢の時代、西域にあった疏勒国からの使者だった。その後、仏教が流布するにしたがって、気高いその姿から、獅子は厄除けや護法の力も備わる珍獣だとして、人々の心をとらえていった。そのイメージは絶えず改良が加えられて、中国独自の芸術様式へと発展した。宮殿や貴族の邸宅、陵墓の前などには、堂々とした立派な獅子像が置かれた。獅子は仏教の護法
Author: 写真 文·魯忠民 Year 2002 Issue 3 PDF HTML
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312. 大自然きらめく熱帯リゾートを歩く
亜竜湾·とっておきの名勝中国最南端の都市·海南省三亜市にやってきたのは、昨年末のことだった。その日、首都北京では雪が降ったが、こちらの気温は二八度。南と北では歴然と気候が異なる。中国唯一の熱帯都市である三亜市は、こうして有名な観光都市となった。ここのとっておきの名勝といえば、国家クラスの観光リゾート地―亜竜湾である。亜竜湾の海水は生臭さがなく、まるでシルクのようになめらかな手触りだ。白い砂浜の上に
Author: 写真·文=劉世昭 Year 2002 Issue 4 PDF HTML
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313. 竹林に生きる紙すきの里
製紙は、古代中国の四大発明の一つとして知られる。紙すき職人たちは、よく槽缸(そうこう)(紙すきぶね)を使って紙をすいたことから、俗に「槽戸(ツァオフー)」と呼ばれた。四川省の製紙の里·夾江(ジャージャン)県石窖(シージャオ)村では、そうした職人たちの家の母屋に必ず「蔡倫先師」と書かれた護符が供えられている。昔は、中国の蔡倫という人物が後漢の元興元年(一〇五年)に紙を発明したと考えられていたため、蔡
Author: 写真 文·魯忠民 Year 2002 Issue 4 PDF HTML
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314. 瓦(ワー)猫(マオ)
雲南省の省都·昆明市の近郊にある各県や、玉渓、楚雄、曲靖、大理などの各地区の農村ではよく、家々の棟の上や軒先、門の屋根瓦に、陶製または石製の屋根飾りを見ることができる。それが、地元の人々に「瓦猫(ワーマオ)」と呼ばれて親しまれている、神獣の魔よけである。瓦猫のデザインには各種ある。あるものには、2枚の翼がついていて、まるで天空を駆け抜けるトラのようである。またあるものには、胸部や腹部に八卦(はっけ
Author: 写真·文 魯忠民 Year 2002 Issue 4 PDF HTML
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315. 民族を救った伝説の太鼓
雲南省シーサンパンナのうっそうとした森林のなかに、神秘的な場所―ジノー山がある。ここは、古木の生い茂った熱帯雨林の世界だ。緑と水に恵まれた人里離れた山奥には、鳥やカエルの鳴き声が響きわたり、まるで女性のようにスラッとしたヤシの木や、大きなバショウ林の間には、高床式住居が見え隠れしている。ジノー族は、原始社会の風俗を長年とどめてきたため、一九五〇年代の終わりごろにも、原始共同体晩期の生活のなごりがあ
Author: 写真 文·李植森 Year 2002 Issue 5 PDF HTML
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316. 「五毒(ウードゥ)」肚兜(ドゥドォウ)
邪気はらう腹かけ中国のアニメーション『ナーザの大暴れ』の中で、正義感に満ちた子どもの仙人·ナーザは、赤い腹かけをつけていた。それが「肚兜(ドゥドォウ)」と呼ばれる中国式の腹かけである。昔の老若男女は、みな腹かけをつけていた。大事な腹部を守り、寒さを防ぐためである。腹かけには桃やひょうたん、台形、ひし形などさまざまな形があり、その生地にはシルクやあやぎぬなどが使われた。装飾にはプリント布をあてがった
Author: 写真 文·魯忠民 Year 2002 Issue 5 PDF HTML
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317. 北京出稼ぎ労働者の子らにも教育の光が
北京市の西部、広々とした平地をつらぬく西四環路沿いに、雑然とした胡同(フートン)(横町)がある。そこに置かれているのが、出稼ぎ労働者の子どもたちの学校「北京行知打工子弟学校」だ。見るからに粗末な木造校舎からは、時おり、子どもたちが元気よく朗読する声が聞こえてくる。事務室兼宿舎だという校長室を訪ねると、この学校を創立した李素梅さんと彼女の夫で現校長の易本耀さんが、教材をうずたかく積んだ事務机の前で忙
Author: 写真 文·魯忠民 Year 2002 Issue 6 PDF HTML
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318. 呑口(トウンコウ)
民家の守護神江南地方(長江下流の南岸の地)の多くの町や村では、民家の正門の上に、木彫りや石刻の獣頭の魔よけが掲げられている。そのほとんどが明·清代につくられたもので、土地の人々に「呑口(トゥンコウ)」、または「天口(ティエンコウ)」と呼ばれている。伝統的な風水説にしたがえば、民家には吉と凶の2種類の家があるという。さまざまな条件により、家の方位をどうしても変えられない場合には、守護神の加護に頼るほ
Author: 写真 文·魯忠民 Year 2002 Issue 6 PDF HTML
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319. 布(ブー)老(ラオ)虎(フー)
母の愛こめたトラのぬいぐるみ昔、中国の農村では、赤ちゃんが生まれると、赤ちゃんのためにさまざまなトラのグッズを用意した。トラの頭の形の帽子をかぶせ、トラの絵柄のよだれかけと腹かけをつけてやり、つま先にトラのマスコットのついたズボンをはかせた。ぬいぐるみや泥人形、枕までもがトラの形をしていたし、祖母らが作るマントウも、トラの顔をかたどっていた。中国の人々は、古くからトラを縁起ものとしてきた。竜とトラ
Author: 写真 文·魯忠民 Year 2002 Issue 7 PDF HTML
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320. 蛙(ワー)枕(ジェン)
カエルのぬいぐるみ枕中国の北方に、枕の側面を刺繍でいろどるという民間の風習がある。俗に「枕頂花(ジェンディンホワ)」と呼ばれて、親しまれている。昔、農家で作られた枕は長方形で、その中には粟やコーリャン、緑豆、ソバ殻などが詰め込まれた。緑豆の枕を常用すると「頭がスッキリして、視力がよくなる」と考えられたという。農家には、朝になるとオンドル(台座式の床下暖房設備)の上の寝具を整え、たたんだ布団のわきに
Author: 写真 文·魯忠民 Year 2002 Issue 8 PDF HTML