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Your search : [ author:写真·文 何竜盛] Total 488 Search Results,Processed in 0.121 second(s)
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281. 雲南省大姚県曇華郷·イ(彝)族花と愛情に包まれる一日
旧暦二月八日、雲南省大姚県曇華(たんか)郷のイ(彝)族は「挿花節」(そうかせつ)を盛大に祝う。彼らの伝説によれば、曇華山には昔、ミイルと呼ばれる美しい娘が住んでいたという。ミイルは歌や刺繍や織物が得意で、そのうえ畑や羊の世話も立派にこなした。そして猟師のチョリルという別の山に住む許婚がいて、二人は深く愛しあっていた。当時曇華山には、ならず者の代官がいて、山頂に「天仙園」を建て、放蕩の限りを尽くして
Author: 写真 文·劉世昭 Year 2000 Issue 9 PDF HTML
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282. 水と石のハーモニーに酔う 浙江省·紹興
船上で味わう水郷の美中国屈指の水郷として知られる紹興。この街に着いたらその風情をたっぷり味わえると思いきや、市街地には高層ビルが建ち並び、きらびやかなネオンが煌(こう)々と道路を照らしている。思い描いていた優美な風景とはまったく相容れない現代都市の姿に、私は面食らってしまった。ようやくイメージ通りの風情を堪能できたのは、後日、烏篷船(ウーポンチュアン)に乗って東湖公園に向かった時のことだ。烏篷船は
Author: 写真 文·劉東平 Year 2000 Issue 9 PDF HTML
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283. ツバメ舞う歴史と学問の街 雲南省·建水
雲南の天安門雲南省の省都昆明からバスに揺られること約四時間、私は紅河ハニ族イ族自治州にある歴史の町、建水にたどり着いた。古い街並みの中心に位置する朝陽楼は、聞きしにまさる威容を誇っていた。高い赤壁に朱色の柱、陽光に輝く瑠璃瓦。規模こそ異なるものの、全体の風格は北京の天安門を彷彿とさせる。小高い丘の上に建つ朝陽楼は、またの名を迎輝門ともいい、壁の高さは約七メートル、石とレンガで造られた門の上に三層の
Author: 写真 文·劉東平 Year 2000 Issue 10 PDF HTML
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284. 古観象台
多くの商業ビルが建ち並ぶ建国門。その立体交差の西南角にそびえているのが、明、清の両王朝で用いられてきた古観象台だ。国家級重点保護文化財遺跡に指定されており、中には古代の天文·気象観察用具が陳列されている。もともとは元の都大都を囲む城壁の隅櫓だったが、明の正統7年(1442年)に天文台として改修された。現在、資料の展示場として使われている紫微殿も、その時に建てられたものだ。世界でも最も古い天文観測台
Author: 写真 文·劉東平 Year 2000 Issue 10 PDF HTML
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285. 攀枝花35歳 中国有数の重工業都市に
四川省の西南部、金沙江(長江の上流)のほとりに、戸数わずか七軒という小さな村があった。だが一九六五年、中国各地から十万人の建設者がここに集まり、五年後の一九七〇年、年産百五十万トンという中国有数の鋼鉄産業が産声をあげた。毛沢東主席がこの村の名前を尋ねると、「名前はありません。ただ村の入り口に攀枝花(はんしか)(キワタノキ)が一本あるだけです」という答えが返ってきた。そこで毛主席は、「それなら攀枝花
Author: 写真 文·劉世昭 Year 2000 Issue 11 PDF HTML
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286. 雲南省ワ族 野性味あふれる屠牛式
雲南省西部に多く暮らすワ(佤)族には、伝統的な屠牛の儀式がある。高山地帯に高床式の家を建て集団で生活する彼らは、財産として牛を非常に重視する。新家屋の落成、村人どうしの争い事の解決、民族の伝統楽器、割れ目太鼓(丸太に割れ目を入れ、中を空洞にくり抜いた太鼓)の使い初めなど、村の重大行事にあたっては、必ず盛大な儀式のなか牛が屠(ほふ)られる。かつて、人々の狩猟の道具がまだ原始的であった時代には、野獣を
Author: 写真 文·昌建華 Year 2000 Issue 11 PDF HTML
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287. 今に伝わる民族の知恵と祭り
現代に生きる古代文明朝日が東の空を染めるころ、私は雲南省紅河ハニ族イ族自治州の州都箇旧を発ち、ハニ族の人々が住む紅河県に向かった。紅河県の街では、同県文化館の館長さんが私を出迎えてくれた。ハニ族の村を案内してくれるという。県の中心部を離れると、自動車はすぐに険しい山道に入った。やんだばかりの雨で、道はひどくぬかるんでいる。山の天気は変わりやすい。さっきまで厚い雲が空を覆っていたかと思うと、ふいに強
Author: 写真 文·劉東平 Year 2000 Issue 11 PDF HTML
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288. 桂林の粋を興坪に見る
桂林の山水は天下に甲す―。広西チワン族自治区の桂林は、中国で古くから知られる景勝の地だ。漓江が蒼い糸のようにカルストの奇峰の間を縫っている。唐の詩人韓愈はこの情景を「江青き羅帯(らたい)と作(な)り 山碧きこと玉簪(ぎょくしん)の如し」と描写した。そうした美しい風景を最も堪能できるのは陽朔県だろう。地元の人々の間には「陽朔は桂林の甲と称すに堪えたり」という言葉もある。桂林から陽朔に向かう舟の上。漓
Author: 写真 文·劉世昭 Year 2000 Issue 12 PDF HTML
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289. 北京·東岳廟 よみがえる庶民の祈り
北京市朝陽区朝陽門外にある東岳廟の歴史は、元代、延祐年間(一三一四~一三二〇年)にまで遡る。ここは道教正一派の華北地区最大の廟で、泰山の神、東岳大帝とその門下の神々をまつる。東岳大帝は、人間の寿命と運命を司り、十八地獄と七十六司の支配者でもある万能の神である。歴代皇帝は東岳廟を重んじ、東岳大帝が誕生したとされる三月二十八日には、毎年、盛大な祭礼が行われた。この日、廟内は焼香に訪れる人々で埋まり、そ
Author: 写真 文·劉世昭 Year 2000 Issue 12 PDF HTML
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290. 荘厳なる銀世界へ 吉林省·長白山
中国東北の吉林省·長白山に登ったのは昨年の十二月、厳寒の季節であった。山あいにある高原スキーヤーの訓練施設に到着後、私たちは早速、長白山温泉群と瀑布の取材に出かけた。氷雪下から湧きだす温泉長白山の北の登り口「黒風口」の付近で下車して、山道を歩く。道の両側はかなりの積雪が続き、山上は露出した岩肌以外、どこまでも白い雪に覆われている。どんどん歩いていくと、この静かな白銀の世界が一変した。岩と雪の間から
Author: 写真 文·劉東平 Year 2000 Issue 12 PDF HTML