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Your search : [ author:林連徳] Total 14 Search Results,Processed in 0.153 second(s)
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1. 鈴木一雄氏と中日貿易
中日経済交流の仕事に携わって五十年。この間、多くの日本の友人と知り合うことができた。新世紀にあたり、往時を振り返り、旧友たちの高い志を記しておきたいと思う。紅茶白水憶鐘楼 欲架虹橋跨海溝 既遂初衷人不見 廿年謦欬在心頭紅茶白水鐘楼を憶え 虹橋を架けて海溝を跨がんと欲す 既に初衷(しょちゅう)を遂げ人は見えず 二十年謦咳(けいがい)心頭にあり
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 1 PDF HTML
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2. 稲山嘉寛氏と鉄鋼協定
百煉鋼柔歴苦甘 終生是鉄誰能堪 長城富士相輝映 不負周公一席談百錬の鋼(はがね) 柔らかにして甘苦を歴し 終生是(こ)れ鉄 誰(たれ)か堪えるに能う 長城、富士 相(あい)輝きて映り
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 2 PDF HTML
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3. 革新派「貴族」·西園寺公一氏
名相長孫紅貴冑 民間大使号西公 戒姻指望邦交日 富貴功名一笑中名相の長孫 紅の貴冑(さらゆう) 民間大使の号(な)は 西公 煙を戒めて 邦交の日を望み 富貴功名 一笑の中(うち)に*貴冑=名門·貴族の子孫*邦交=国交正常化明治·大正にわたる首相で、のちに元老となった西園寺公望(さいおんじきんもち)氏(公爵)は、内縁の妻との間に一人娘がいた。娘は長州藩主の毛利家(公爵)の息子を婿に迎え、男女三人ずつ
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 3 PDF HTML
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4. 岡崎嘉平太氏の信と愛
深宵幾度細談心 泪洒綉金匾下襟 処地設身唯尽瘁 胸懐信愛報知音深宵いく度 談心すること細やかに下襟に(なみだ)泪を灑(そそ)ぐ『綉金匾』「処地設身」ただ瘁(すい)を尽くし信と愛 胸に懐(いだ)きて知音に報ゆ*談心=心を傾けて話す *処地設身=地のある処に身をしく *瘁=労岡崎(おかざき)嘉平(かへい)太(た)氏(一八九七~一九八九)は一九八九年、最後の訪中後に他界された。九十二歳とご長命だった。階
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 4 PDF HTML
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5. 吉村孫三郎氏と嵐山詩碑
白寿京都賀吉翁 人如玄鶴語如鐘 詎知合十垂眉処 将吊嵐山花雨中白寿 京都に吉翁を賀(いわ)い 人 玄鶴の如く、語り 鐘の如し 詎(なん)ぞ知る 眉を垂れ、合十する処を 将(まさ)に吊(とむら)う 嵐山
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 5 PDF HTML
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6. 川勝傳氏の「友好一路」
敗北深思一念堅 推心置腹贖前愆 関西信義風誼重 世代相傳友好篇敗北深思して 一念を堅くし 推心置腹して前愆(ぜんけん)を贖(あがな)う 関西の信義 風誼は重く 世代相伝う 友好の篇を*推心置腹=誠意を持って交わること*前愆=前の誤り*風誼=師友の情誼、道義などを言う「この人にはいくつかの顔がある。わが国で一番、歴史の長い私鉄、南海電鉄会長としての顔、プロ野球のオーナーとしての顔、関西新空港推進の裏
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 6 PDF HTML
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7. 村田省蔵氏と「商品展覧会」
疑竇開誠釈隠憂 一声問候動瀛洲 桜町憑弔春来遅 結実還需十六秋疑竇(ぎとう)開誠 隠憂を釈(と)き 問候の一声 瀛洲(えいしゅう)を動かす 桜町の憑弔(ひょうちょう) 春来に遅く 結実の還(こた)え需(もと)めて 十六秋*疑竇開誠=誠意を持って疑いを晴らす *問候=ごきげんをうかがう *瀛洲=伝説中の東海の神山 *憑弔=霊を弔う一九五七年の春、陳誠中·中国絲綢(シルク)公司総経理のお供で、東京都世
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 7 PDF HTML
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8. 道を拓いた帆足計氏
三飛労燕両邦春 三飛労燕(さんびろうえん) 両邦の春 咫尺天涯不顧身 咫尺天涯(しせきてんがい) 身を顧みず 莫道春来時尚早 春来に 時 尚早と道(い)う莫(なか)れ 花開頼有種花人 花種(う)える 人の頼り有り 花開く*労燕=モズとツバメ。「労燕分飛」(人が離ればなれになることのたとえ)ということわざがあることから*咫尺天涯=近くても天涯に隔たるように近付けない中日両国の貿易関係団体は一九五〇年
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 8 PDF HTML
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9. 初の直行便と藤山愛一郎氏
縦財入政逐豪雄 縦財入政 豪雄を逐(お)い 遺恨青雲一火空 遺恨(いこん)、青雲 一火の空 輪椅雖軽情義重 輪椅(りんい)、軽しと雖(いえど)も 情義は重く 千年史冊歳寒松 千年の史冊 歳寒(さいかん)の松*縦財入政=財界から政界に入る *輪椅=車いす *歳寒松=故事の「歳寒松柏」から。りっぱな人物が逆境にあっても節操を変えないことのたとえ一九八二年、駐日中国大使館に赴任したばかりの私は、先輩の呉
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 9 PDF HTML
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10. 街の灯ともした日向方斎氏
清茶一盞不知春 気蘊芳馨別様醇 鹿島鞍山相際会 灯光一路照精神清茶(せいちゃ)の一盞(いっさん) 春を知らず 気蘊芳馨(きうんほうけい) 別様に醇(あつ)し 鹿島、鞍山 相際会(あいさいかい)し 一路の灯光 精神を照らす*別様醇=特別な味わいや重みがあること「日本ほど平和を必要とする国はありません。国民は、戦争はもうこりごりと思っています。私たちは平和の先兵として中国へ参りました。私たちは大阪を出
Author: 林連徳 Year 2001 Issue 10 PDF HTML