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Your search : [ author:編·え 董愛正] Total 16 Search Results,Processed in 0.106 second(s)
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1. 攻戦の計①打草驚蛇(草を打(たた)いて蛇を驚かす)
まず敵の状況を把握すること。こっちの都合や思い込みだけで戦いをしかけるのは危ない。何がとび出すか分からないからだ。李自成は農民起義軍を率いて明王朝を倒した指導者。彼は明の大軍と対決したとき、明軍の将軍たちは利害思惑がばらばらで統制がとれていないことを探知して、慎重に作戦を立てていった。次回は「屍を借りて魂を還す」ご期待を……
Author: 編·え 董愛正 Year 1993 Issue 1 PDF HTML
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2. 攻戦の計②借尸還魂(尸を借りて魂を還す)
「尸(しかばね)を借りて魂を還(かえ)す」とは、死者が別のものになってよみがえること。ここでは利用できるものは何でも利用して、自分の意図を実現する策略のこと。秦末の陳勝と呉広が、扶蘇と項燕の名を借りて農民蜂起の勢力を拡大したのはその例だ。
Author: 編·え董愛正 Year 1993 Issue 2 PDF HTML
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3. 攻戦の計③調虎離山(虎を調(あさむ)いて山を離れしむ)
後漢末の将軍孫策「虎を調いて山を離れしむ」はもともと虎を捕えるための手段。戦争の場では、敵を本拠地からおびき出し、留守をついてこれを奪うこと。兵書にも「城を攻めるのは下策」という。後漢の末、孫策が廬江郡太守の劉勲に上繚を攻めさせて、そのスキに乗じたのがいい例だ。次回は「擒えんと欲してしばらく縦つ」ご期待を……
Author: 編·え 董愛正 Year 1993 Issue 3 PDF HTML
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4. 攻戦の計④欲擒姑縦(擒(とら)えんと欲して姑(しばらく)く縦(はな)つ)
孔明がとった計略は領土を拡張するという政治目的に基づいていた。ふつうの戦闘では捕えた敵を逃がすことはあり得ない。しかし戦略上からは、味方の犠牲を少なくし、敵を内部から瓦解させ、降伏させる有効な手段となることがある。次回は「磚を抛って玉を引く」ご期待を……
Author: 編·え 董愛正 Year 1993 Issue 4 PDF HTML
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5. 優勢の計① 満天過海(天を満して海を過ぐ)
隠密行動は兵法の常道である。敵の眼をあざむくのはその一つ、味方の眼をあざむくのも、また一伍だ。「天を隔して海を過ぐ」は味方をあざむいた好事例。天とは皇帝。皇帝みずから渡海作戦に乗り出してはみたものの、大海を前にして気がなえた。皇帝に船出させる作戦は白昼堂々、衆人を巻きこんで実行された。次回は「囲魏救趙」ご期待を‥‥
Author: 編·え梁軍 Year 1992 Issue 1 PDF HTML
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6. 兵法三十六計(その4)
『孫子·軍争編』が出典。逸は安楽、労は疲労。泊軍の将兵をたっぷり休養させる一方、敵を疲れさせ、機会をとらえて徹底的にたたく作戦。戦国時代の末期、六十万の大軍を率いた秦の将軍王臨はこの孫子の兵法を実践、最後の強敵楚を滅ぼし、秦の中原統一を実現した。
Author: 編·え梁軍 Year 1992 Issue 4 PDF HTML
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7. 攻戦の計⑤ 抛磚引玉(磚(せん)を抛(なげう)って玉(ぎょく)を引く)
唐の詩人常建為は趙霞と競作して、まず前の二句を壁に書いた。趙霞は立ち所に後の二句を書いたが、それは常建為の句よりまさっていた。後人は、これを「磚を抛って玉を引く」(煉瓦を捨てて玉を拾う)といった。戦術では、小利を与えて敵を釣り出し、完勝する意味に使う。次回は「賊を擒にし王を擒にす」ご期待を……
Author: 編·え 梁軍 Year 1993 Issue 5 PDF HTML
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8. 攻戦の計⑥擒賊擒王(賊を擒(とら)えるには王を擒えよ)
杜甫の詩に「人を射るにはまず馬を射よ、賊を擒(とら)えるにはまず王を擒えよ」という。諺の「蛇を打つには頭を打て」と同じ意味だ。唐の将軍李塑(りそ)は百三十里を急行して蔡州城に攻めかかり、敵の主力を撃破してその首領を捕えた。綿密な準備と迅速な行動によって三十年も続いた反乱を一挙に鎮めたのである。次回は「釜底、薪を抽く」ご期待を……
Author: 編·え 梁軍 Year 1993 Issue 6 PDF HTML
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9. 混戦の計①釜底抽薪(釜底(ふてい)、薪(たきぎ)を抽(ぬ)く)
釜の下から薪を取ってしまって、煮えたぎる湯の勢いをとめる。出典は『呂氏春秋(りょししゅんじゅう)』で、熱湯の勢いをとめようとして水を注いでも一時の役にしか立たない、火をとめることだという。問題を根本から解決すること。曹操は完全に劣勢だったが、大敵袁紹の急所を突くことによって、ついにその息の根をとめることに成功した。次回は「混水に魚を摸る」ご期待を……
Author: 編·え 梁軍 Year 1993 Issue 7 PDF HTML
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10. 混戦の計②混水摸魚(水を混(にご)して魚(うお)を摸(つか)む)
兵法書『六韜』はいう。「軍が浮足立ち、敵を恐れ、デマがとびかい、軍法を守らず、上官の命令をきかない。これらはみな敗北への道だ」ここに述べられている状況がすなわち「魚」であり、このような混乱に乗じて勝利をつかむべきである。劉備が荆州を乗っ取り、唐の張守珪が契丹の李過折と可突干の不仲を利用したのは、その好例といえる。次回は「金蟬脱殻」ご期待を……
Author: 編·え 梁軍 Year 1993 Issue 8 PDF HTML