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1. 経済開放の遼東半島を行く①瀋陽
「中国の経済開放もいよいよこれからが正念場だ」と語るのは武迪(てき)生·瀋陽市長。一九八〇年、深圳、珠海、汕頭、廈門を経済特別区としたのを皮切りに、八四年に沿海十四都市(大連、天津、上海など)を経済技術開発区とし、八五年には特別政策を点から面に拡大した開放地区を珠江、長江、閩(びん)南(福建南部)のデルタに設置した。そして、瀋陽を含む遼東半島が経済開放区に指定されたのが八八年三月のこと。「歴史的な
Author: 平井輝章 Year 1991 Issue 2 PDF HTML
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2. 経緕開放の遼東半島を行く②大連
瀋陽―大連間三九七キロをノンストップ特急「遼東半島号」が五時間で走っている。私たちはこの「遼東半島号」で大連に向かった。車体は明るいブルーで、硬座車にはテレビがついていた。テレビ即サービスとは限らないが、軟座車はスピーカーでその音声を聞かされるだけだから、これは不公平だ。大連は一九八二年にも訪れたことがあるが、景勝地の老虎灘には海上ロープウェーや日本が経営する合弁のホテルができていた。延長三五キロ
Author: 平井輝章 Year 1991 Issue 3 PDF HTML
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3. 経済開放の遼東半島を行く
昨年九月に全面開通した瀋大(瀋陽―大連)高速道路を通って大連から営口へ移動した。片側二車線、大変立派な道路だったが、まだ交通量が少なく、服務区(サービスエリア)も閑散としている。賑やかなのは栅の外で、農民が群がって果物などを売っている。しかもその栅が低いため、人が平気で道路の中に入って来る。おばさんが高速道路をほうきで掃除していたのはまだしも、幼い子供が歩いていたのには全く仰天。自動車の運転者が歩
Author: 平井輝章 Year 1991 Issue 4 PDF HTML