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Your search : [ author:劉心武 さしえ 法乃光] Total 6 Search Results,Processed in 0.120 second(s)
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1. “開放中国”の窓 北京 王府井
東京に銀座、ニューヨークに五番街、パリにシャンゼリゼ通りがあるように、北京にも“都市の顔”、王府井通りがある。一日中、買い物客でごったがえす通りは、いわば“開放中国”の窓。この窓から、最近の北京の、また中国の大きな変化をかいま見ることができる。 気鋭の中年作家、劉心武氏の筆になる「“開放中国”の窓―北京·王府井」(原題は「王府井万花筒」)から四篇を選んで訳載する。①夜が明ける通りにひびくホウキの音
Author: 劉心武 さしえ 法乃光 Year 1987 Issue 1 PDF HTML
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2. 太陽をつれもどす
はるか昔のことである。西湖(せいこ)のほとりは宝石山のふもとに、小さな村があった。その村に年若い夫婦があって、男を劉春(りゆうしゆん)、女を慧娘(けいじよう)といった。男は田をたがやし、女ははたをおり、毎日をあまくつましくくらしておった。近在(きんざい)の村びとたちの評判もよかった。きょうも、東の空が朝もやにかすみ、赤い太陽が静かにのぼってきた。劉春はくわをかついで田んぼに出、慧娘は糸をそろえては
Author: さしえ·邱陵 Year 1979 Issue 5 PDF HTML
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3. 担任教師 (上)
(一)あなたは、進んでチンピラ非行少年と知り合いになり、しかも毎日いっしょにつきあっていこうなどという気になるだろうか。きっといやだと思うだろう。第一、なぜこんな突飛なことをきくのかと反問するにちがいない。ところが、これは光明中学で現実におきたことなのである。学校の党支部事務室で、色黒のやせて丈夫そうな曹支部書記が、三年三組担任の張俊石教師を信頼したまなざしで見つめながら、遠回しにこの問題を出した
Author: え 劉心武 姜吉維 Year 1978 Issue 8 PDF HTML
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5. らくだ色のオーバーを着た青年
一一九七四年の春節(旧正月)が過ぎて間もないある夜、わたしは気の晴れないままに、居間の机のそばでタバコを吸っていた。ふだん、わたしはタバコを吸わないのだが、その日ばかりは帰宅の途中、わざわざ店へ立ち寄って一箱買いもとめたのだった。製本工場で働いている妻は、夜勤でいない。子供は全託の託児所に預けてある。こうしてひとりで家にいるのも、静かで悪くない。耳に入るのは、庭木のこずえを渡ってゆく風の音だけだ。
Author: 劉心武 え·孫以増 Year 1978 Issue 12 PDF HTML
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6. 孟廣泰じいさん
孟家寨農業生產組合の孟廣泰じいさんとその息子の天祥は二人とも名の知れた馬方だ。廣泰じいさんは解放前ある金持の家で馬方をやつていたが、どんなに悍のつよい馬でもかれの手にかかると三日たたぬうちにすつかりいうことをきいた。息子の天祥はちいさいときから父親について馬方をならい、今は組合の有力な馬方として、遠方に出たりするときにはきまつて彼がひきうける。ただひどく無口な男で、道を歩くにもまるでおとし物でもさ
Author: 李準 さしえ 馬雲峰 Year 1955 Issue 3 PDF HTML